コラム Column

  • 2025.05.02

    高温対策の庭づくり|遮熱舗装・日陰づくり・打ち水計画

    こんにちは!
    群馬県高崎市・前橋市・伊勢崎市を中心に、外構工事・エクステリア・造園を手掛ける株式会社グリーン産業です。今回は「高温対策の庭づくり|遮熱舗装・日陰づくり・打ち水計画」を、毎日の体感温度を下げるという視点で整理しました。群馬の夏は日差しが強く、熱がこもりやすい日もあります。ムリなく続けられる工夫で、家まわりの暑さをやわらげましょう。

    全体像|“ためない・さえぎる・逃がす”の三本柱

    高温対策は ①地面に熱をためない(遮熱・透水)②直射日光をさえぎる(日陰)③たまった熱を逃がす(打ち水・通風) の順で考えると効果的です。まず路面温度を上げにくくし、次に影で日射をカット、最後に水と風で冷却します。高崎・前橋・伊勢崎でも敷地条件は一軒ごとに違うため、現地で日当たり・風向きを確認して適用してください。

    遮熱舗装の選び方|明るい色+透水で路面を冷やす

    • 色は明るめが基本:白〜薄グレーは熱を反射しやすく、表面温度の上昇がゆるやかになります。
    • 仕上げと勾配:コンクリートは「刷毛引き(表面に細い筋)」で滑りにくく、排水勾配は1〜2%(10mで10〜20mmの高低差)が目安。
    • 透水性舗装・インターロッキング:雨や打ち水が地中へしみ込み、乾く時の気化熱で周囲を少し冷やします。
    • 既存土間の活用:明るいトップコートや遮熱塗装でリフレッシュ。具体的な温度低下量は製品差が大きく、現時点では確認できていません。カタログの試験値を事前確認してください。

    日陰づくり|歩く場所・乗り降り・窓前の順で優先

    影は体感温度を大きく変えます。優先は「よく歩く場所」→「駐車の乗り降り」→「窓前」です。

    • アプローチ・テラス:オーニング、タープ、パーゴラ+つる植物で“動く影”を作ると風が抜けやすくなります。
    • カーポート:屋根で直射を避け、ハンドルやシートの高温を抑制。屋根は明るい色や熱線遮断タイプが有効。
    • 窓の外で遮る:すだれ、外付けシェード、落葉樹(夏は影・冬は採光)を組み合わせると室内の上昇を抑えやすいです。
    • 植栽配置:通路やベンチに木陰が落ちる位置を基準に。乾きに強い地被(タイム、リュウノヒゲ等)で手入れを軽減。品種の最終樹高・地域適性の細部は確認できていません

    風の通り道|“入り口”と“出口”を設計する

    熱がこもる主因は「風が抜けない」こと。庭に風の通り道を作ると、建物周りの熱だまりが軽減します。

    • 通風フェンス:すき間のあるタイプで目隠しと風抜けを両立。
    • 風の出口:庭の角や裏側に“抜け”を作り、勝手口〜庭〜道路へ対角線に風が流れる配置に。
    • 物置の置き方:建物ギリギリを避け、通風ラインをふさがない位置へ。
    • 現地確認:風向きは季節・時間で変化。計画前に観察・記録しましょう。

    打ち水計画|時間・場所・量を最適化

    打ち水はタイミングが命です。正しく行えば体感を下げ、庭の暑気を逃がします。

    • 時間:朝または夕方〜日没後。日中の強日射下では蒸発が早く、かえって蒸し暑く感じます。
    • 場所:人がいる付近の路面(アプローチ、テラス、窓前)。壁・金属・電気設備にはかけない。
    • 量:目安は1㎡あたり1〜2L。透水性舗装だと効果が長持ち。
    • 水源:雨水タンクの再利用が理想。節水要請や散水ルールがある場合は自治体の指示に従ってください(群馬県内各市の運用細部は確認できていません)。

    室外機まわり|“冷やす機械”を暑がらせない

    エアコン室外機が熱い空気を吸うと冷えにくくなり、電気代も上がります。直射を避け、通風を確保しましょう。

    • 日よけ:上部に日よけ板や簡易屋根(塞ぎすぎない)を設置。
    • クリアランス:前後30cm以上、上部60cm以上を目安(機種差あり、メーカー推奨寸法の細部は確認できていません)。
    • 周囲の路面:明るい色+打ち水。植栽は吸い込み口をふさがない位置へ。

    メンテと運用|毎日つづけられる仕組みにする

    “続けられる工夫”が結局いちばん効きます。手間が少ない素材と道具で、夏を乗り切りましょう。

    • 草取りを減らす:防草シート+砂利、透水インターロッキング、人工芝の組み合わせ。重ね幅・固定ピン本数は製品推奨があり、現時点では確認できていません
    • 散水の自動化:タイマー付きホースや点滴チューブで朝夕に短時間散水。
    • 点検:ひび割れ・目地欠けは早めに補修。照明タイマーの季節設定も見直す。

    群馬ローカルの視点(高崎・前橋・伊勢崎)

    地域特性を考えると、夏の熱・冬の凍結・季節風の三点対策が鍵です。

    • 季節風:背の高い目隠しより通風ルーバーや生け垣で風圧を逃がすと安全。
    • 凍結:冬は透水面が凍ることがあるため、アプローチは刷毛引き等の滑り対策を優先。
    • 日射:南西日射が強い敷地は、窓外のシェード+落葉樹の併用が有効。
    • 制度:景観・緑化・雨水浸透の補助や散水ルールの有無は市ごとに差があり、現時点では確認できていません。最新情報は各窓口で確認してください。

    安全・法規の注意(排水・越境・セットバック)

    高温対策でも、法規・近隣配慮は外せません。やり直し防止のため、工事前に数値で合意しましょう。

    • 道路後退(セットバック):建築基準法第42条第2項の対象道路では、将来4m確保のため後退線内に恒久物(門柱・屋根柱等)を置かないのが原則。
    • 排水勾配:打ち水や雨水が近隣へ流出しないよう、敷地内の集水桝へ。勾配目安は1〜2%
    • 屋外電気:ポンプ・照明は防水規格IP44以上(風雨が強い場所はIP65推奨)。各製品の詳しい性能は確認できていません。電気工事は有資格者が実施。

    見積の見方|“同じ条件”で公平に比較する

    • 舗装:面積、厚み、下地砕石、色、透水・遮熱の仕様、勾配。
    • 日よけ:サイズ、固定方法(壁付け/独立柱)、耐風性。
    • 植栽:本数、樹高、支柱、潅水セットの有無、将来の剪定費。
    • 散水:水栓位置、配管延長、タイマー有無、雨水タンク容量。
    • 付帯:撤去・残土・復旧、近隣配慮(工事時間・養生)、保証・アフター。

    まとめ|“熱をためない庭”は続けやすい仕組みから

    遮熱舗装で“ためない”、日陰で“さえぎる”、打ち水と通風で“逃がす”。この三本柱を動線と生活リズムに合わせて配置すれば、体感はしっかり変わります。群馬での外構工事では、風・日射・凍結を前提に素材と納まりを選ぶことが重要。高崎・前橋・伊勢崎でも敷地条件は様々なので、勾配・日陰の動き・散水ルートを現地で実測し、図面と写真で共有すると、やり直しが減り満足度が上がります。条例・補助・散水ルールの細部は地域差があり、現時点では確認できていません

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