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2025.04.11
3月~4月に咲く黄色い花【レンギョウ】
こんにちは!
群馬県前橋市・高崎市エリアを中心とした外構・エクステリア工事を 手掛けている
【株式会社グリーン産業】です。
【レンギョウ】は黄色い花を満開に咲かせて、春の訪れを知らせてくれる花木です。
桜のピンク色とレンギョウの黄色い花が共演している風景を良く目にします。
落葉性の低木で、丈夫な性質のため初心者でも育てやすい樹木です。
そんな【レンギョウ】について解説いたします。
-黄色い花が鮮やかな【レンギョウ】-
レンギョウは、モクセイ科レンギョウ属の落葉低木です。
原産地は中国ですが、朝鮮半島や日本でも自生している姿を多く見かけることができます。
国内では北海道南部から九州まで幅広い地域で栽培されており、暑さ寒さに強く日本の気候によく馴染んで旺盛に生育する植物です。
丈夫な性質で刈り込みにも耐えるので、生け垣や盆栽に利用されることもあります。
また、放任しても育つ特性を生かして、公園や道路など公共の場にもよく植えられている花木です。
レンギョウの樹高は1.5〜3mで低木に分類され、剪定によって樹高をコントロールすることができます。
樹形は地際から直接枝を立ち上げて、放射状に伸ばす株立ちタイプです。
自由で繊細な枝姿を楽しめます。
-【レンギョウ】の花期-
レンギョウの開花期は、3月中旬〜4月中旬です。
満開になると、目に鮮やかな黄色の小さな花で素晴らしい景色を楽しめます。
レンギョウは3月頃から生育期に入り、3月中旬〜4月中旬頃開花します。
その後は葉が旺盛に茂ってみずみずしいグリーンの姿を保ち、晩秋になるとすっかり葉を落とします。
12月頃から休眠しますが、枯れたわけではありません。
年を越して翌春には再び生育期になります。
一度植え付けると長い年月にわたって楽しませてくれる、息の長い植物です。
-【レンギョウ】の花言-
レンギョウの花言葉は、「期待」「希望」「集中力」。
「期待」や「希望」は、春先に咲く明るい黄色い花に、寒い冬を乗り越えた先に訪れる春への憧れの気持ちを重ねたものでしょう。
「集中力」は、ちょぼちょぼと長く咲くわけではなく、株全体に一気に花を咲かせて満開になる姿を表しているのかもしれません。
他にも、「情深い」「戸惑い」といった花言葉もあります。
原産地の中国では、「勝利」「喜び」「期待」という花言葉があります。
いずれも華やかに咲く姿をイメージしてポジティブな言葉が与えられたのでしょう。
自由で繊細な枝姿を楽しめます。
-【レンギョウ】の種類-
レンギョウは、一般にレンギョウ属に分類される植物を総称して指すことが多く、いくつかの種類があります。
主にガーデニング用として流通しているのは、レンギョウの他にシナレンギョウ、チョウセンレンギョウなどです。
シナレンギョウは、中国原産で、花弁がややねじれる特性があります。
チョウセンレンギョウはシナレンギョウの変種とされ、花びらの幅がやや広いのが特徴です。
レンギョウとシナレンギョウを交配して作出されたのがインテルメディアで、花が横向きに咲いてより華やかに見えるのが特徴です。
その園芸品種として‘スペクタビリス’がよく知られています。
-【レンギョウ】の育て方のコツ-
レンギョウは、日当たり、風通しのよい場所を好みます。
日当たりの悪い場所では花つきが悪くなるので注意しましょう。
西日が強く当たる場所は避けたほうが無難です。
また、水はけ、水もちがよく、ふかふかとして適度な湿度を保つ肥沃な土壌を好みます。
暑さ、寒さに強く、環境に馴染みやすいので、地域を問わず育てやすい花木です。
-【レンギョウ】の植え付け-
レンギョウは、地植え・鉢植え、どちらでも育てることができます。植え付けの適期は、休眠期の12〜3月です。
【地植え】
植え付けの2〜3週間前に、直径、深さともに50cm程度の穴を掘りましょう。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきます。粘土質や砂質、水はけの悪い土壌であれば、腐葉土や堆肥を多めに入れるとよいでしょう。土に肥料などを混ぜ込んだ後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。
土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘って植え付けます。しっかりと根づくまでは、支柱を立てて誘引し、倒伏を防ぐとよいでしょう。最後にたっぷりと水を与えます。
【鉢植え】
鉢で栽培する場合は、8~10号鉢を準備します。樹木用に配合された培養土を利用すると手軽です。
赤玉土(小粒)4、黒土3、腐葉土3の割合でブレンドした土に元肥として緩効性化成肥料を混ぜた培養土を準備してもよいでしょう。
用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから樹木用の培養土を半分くらいまで入れましょう。
苗をポットから取り出して鉢に仮置きし、高さを決めます。
水やりの際にあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。
土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。
最後に、鉢底から水が流れ出すまで、十分に水を与えましょう。
-【レンギョウ】の肥料の与え方-
お礼肥(おれいごえ)
地植え、鉢植えともに開花が終わった5月中旬〜下旬頃に緩効性化成肥料を与え、土によくなじませます。
これは、たっぷりと花を咲かせてエネルギーを消耗した木に体力を回復させる目的で与える肥料なので、「お礼肥」といいます。
寒肥(かんごえ)
地植え、鉢植えともに、1〜2月頃に緩効性化成肥料を与え、土によくなじませます。
これは、春の芽出しの時期のエネルギー源となることを目的に、休眠期に土に混ぜ込んでおく肥料です。
-【レンギョウ】の水やり-
【地植え】
植え付け後にしっかり根づいて茎葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、乾いたら水やりをしましょう。
根づいた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるので、ほとんど不要です。
ただし、真夏に晴天が続いて乾燥しすぎる場合は水やりをして補いましょう。
真夏は昼間に水やりするとすぐお湯状になり株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。
【鉢植え】
日頃から水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまでたっぷりと与えましょう。
茎葉がややだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサインです。
植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが枯らさないポイント。
特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕2回の水やりを欠かさないように注意します。
真夏は気温が上がっている昼間に水やりすると、すぐにお湯状になり株が弱ってしまいます。
朝夕の涼しい時間帯に行うことが大切です。
冬は休眠し、表土も乾きにくくなるので控えめに与えるとよいでしょう。
-【レンギョウ】の剪定-
レンギョウの冬剪定
12〜3月の冬剪定では、不要な枝を中心に剪定をしていきましょう。
この時期にはすでに花芽がついているので、花芽を切り落とさないように注意してください。
不要な枝とは以下などです。
- 枯れ枝や病気の枝
- 株の内部で交差する枝
- 株の内側に向かって伸びる枝
- そのほか、混み合った枝や絡んだ枝
このような不要枝を剪定したら、かるく樹形の外側のラインからはみ出た枝を切り落として完了です。
レンギョウの花後剪定
花が終わった直後の5月頃に行う花後剪定では、花が咲き終わった枝を切り戻しながら冬に切り残した不要枝があれば剪定します。。
この時期は軽めの剪定にとどめておくのがおすすめですが、この後の梅雨の高温多湿に耐えられるよう株の内側を透かすように古い枝を根本から切ってください
レンギョウの剪定の失敗しないコツ
レンギョウの剪定のコツは、枝を切る位置と角度に注意してください。
枝分かれした分岐部分で切る場合、残す枝は外を向いた方にしたり外向きの芽のすぐ上で切ることによって、後々株が混み合うことを避けられます。
レンギョウを剪定した後の管理・ケア
剪定後のレンギョウは、冬剪定の場合は不要ですが花後剪定の場合は肥料を与えて、たっぷりと水やりをしましょう。
『レンギョウの剪定は花つきをよくするためにも、株の健康を守るためにも欠かせないお手入れです。
毎年冬と花後に剪定して、正しい手入れをして大切に育てましょう。』