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2025.07.12
サルスベリ(百日紅)
こんにちは。
群馬県高崎市、前橋市を中心に外構工事・エクステリアを手掛ける
【株式会社グリーン産業】です。
夏に長い間、花を咲かせる樹木【サルスベリ】について解説します。
特徴
サルスベリはミソハギ科サルスベリ属の落葉高木。
中国南部が原産です。
日本には江戸時代に渡来したといわれています。
明るく丸い葉っぱやつやのある白い幹が美しく、和にも洋にも合うお庭のシンボルツリーとしてもよく見られます。
サルスベリの樹皮は2㎜ほどと薄く、毎年剝がれ落ち滑らかな幹となります。
樹皮が剥がれ落ちた部分は灰褐色や茶色、薄緑色などとまだらになりその模様が美しく冬でも観賞用の樹木として楽しむことができます。
花は7から10月に新しい枝の先端につきます。
次々と新しい枝が成長し100日間ほど花が咲き続けることから「百日紅(ひゃくにちこう)」という名前がついたといわれています。
花の色は濃いピンクや薄いピンク、白があります。
花色も鮮やかで明るく、真夏の暑い日にも負けずに咲いて目を楽しませてくれます。
サルスベリの花言葉
サルスベリの花言葉には「雄弁」「愛嬌」「不用意」などがあります。
花の色は鮮やかなピンクや薄いピンク、白などがありますが、色別の花言葉はありません。
サルスベリの花言葉には次のようなものがあります。
花言葉「雄弁」は、枝先に咲くサルスベリの華やかな咲き方に由来します。
また、サルスベリの花が風によって揺れる姿が、おしゃべりしているようにみえることも「雄弁」の由来とされています。
名前の由来
原産地の中国では、花が咲く期間が100日ほどと長いことに由来して「百日紅(ひゃくにちこう)」という名前がつきました。
英名の「 Crape myrtle」はちりめん(crape)のようなマートル(ギンバイカ)に似た花という意味からつけられています。
和名の「サルスベリ」は幹がつるつると滑らかでサルも滑って登りづらいという意味からつけられました。
日本のように花ではなく幹に注目して名前がつけられるのは珍しく、日本人の感性の豊かさが表れているようですね。
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりがよく、水はけのよい場所を好みます。
水やり
庭植えで植えつけてから1年未満の株や鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。
鉢植えでは、夏場の水切れは開花や花もちに影響するので注意します。
庭植えで根づいた株は、水やりの必要はありません。
肥料
2月ごろに寒肥(元肥)として有機質肥料を株元の周辺に埋めておけば、そのほかは必要ありません。
病気と害虫
病気:うどんこ病
糸状菌のカビの一種で3月から4月ごろから発生しますが、前年から樹上で冬越しした菌が発生源となります。予防策としては、茂りすぎた枝を間引いて、風通しと採光をよくすることです。
害虫:サルスベリフクロカイガラムシ
6月、8月を含めて、年に2~3回発生します。白い楕円形のカイガラムシが樹液を吸汁します。蜜状の排せつ物にカビが発生して起こるすす病も深刻です。
景観上だけでなく、日光を好むサルスベリの葉を覆い光合成を妨げます。
用土(鉢植え)
水はけがよければ、特に土を選ばないので、市販の培養土が使えます。
また、赤玉土(中粒)2に対し完熟腐葉土1を混ぜたものなどでもかまいません。
植えつけ、 植え替え
植えつけは4月から5月と9月が適期です。
根を切っていないポット苗はいつでも行えます。
もともと暖かい地域の樹木なので植えつけ後の発根に必要な土の温度が下がらない時期を選びます。
移植や鉢植えの植え替えは3月から4月が適期です。
鉢植え・庭植えともに植えつけや植え替えるときに、植え穴または鉢土の底に有機質肥料か緩効性化成肥料を元肥として施しておきます。
ふやし方
さし木:6月から8月に固まった新梢から20cmほどの穂木を採取し、水あげ後に湿らせた赤玉土(小粒)にさします。
さし木後は直射日光を避けた明るい場所で管理します。
根伏せ、根ざし:4月から8月に根を掘り、10~20cmに切り取ったものを植えつけます。さし木より簡単ですが、つぎ木株では親木とは違う花が咲く「台木」をふやすことになります。
主な作業
剪定:暖地では咲き終わった枝先を早めに切り戻すと、再萌芽した枝先に再び開花します。
混み合った枝は生育期でも間引いて風通しをよくしましょう。
落葉期に春から伸びた枝を切り戻し、樹形を整えます。
強い切り戻しは翌春に勢いの強い枝を出し、大きな房で開花します。
弱い切り戻しは、細かい枝が多く出て小さな房でたくさん開花します。
サルスベリの種類
ベパーミントレース
ペパーミントレースは、花の中央が赤〜濃いピンク色で白の縁取りが特徴的なサルスベリです。
花穂全体がヒラヒラとしたレース模様になっていて大輪でもあることから、遠くからでも花房がよく目立ちます。
このヒラヒラした花びらと2色の華やかさは、夏祭りで見かける金魚を連想させてくれて夏の庭の主役にふさわしい美しさです。
別名「夏祭り」と呼ばれています。また、ペパーミントレースは一才性という性質があり若木の時から花を咲かせます。
一才:花や実がつきやすい、あるいは若木のうちから花や実がつくという性質のことを言います。
お庭に植えた年からお花が楽しめて、初心者向けです。樹高:3m 幅:2m
開花期:6月下旬~9月頃(早生)
多少寒さに弱いので南東北地方以南が栽培適地です。ディアパープル
ディアパープルは鮮やかな紫色のサルスベリで、鮮やかな花房が大きく見ごたえがあります。
また、赤味系が多いサルスベリの中でディアパープルは青味系に近い色なので、暑い時期でも爽やかな雰囲気を作ってくれます。ディアパープルは神奈川県農業試験場で育成された品種になり、強い樹勢と整った樹形が特徴的で端正に育つ品種。
うどんこ病に強く、植えた後は薬剤散布の必要もないので管理が楽です。さらに、ディアパープルは成長が早いシマサルスベリ系の品種になるので、剪定などで調整をすればシンボルツリー、サブツリーのどちらでも楽しむことができます。
周辺の植栽などの成長に合わせて高さを変えて楽しむのも良いですよね。
もちろん、剪定を間違えてもディアパープルは成長が早いので直ぐに修正してくれます。
また、花期は紫、秋の紅葉時期は赤〜黄色と一年を通して様々な彩りを鑑賞できるのがディアパープルを取り入れるメリットでもあります。樹高:3m 幅:3~4m
開花期:6月下旬~9月頃(早生)
南東北地方以南が栽培適地です。ブラックパール・ルージュ
ブラックパールシリーズは、これまでのサルスベリにはないブラックプランツ(黒葉)のサルスベリの新品種になります。
ここ数年のブラックプランツの流行もあり、これまでのサルスベリでは満足できない方から熱い視線を集めています。その中でもブラックパール・ルージュは深紅の花と黒葉の品種で、シックな葉色と鮮やかな花色の対比が美しくクールな印象の品種です。
花の咲き始めはピンクがかっているのですが徐々に赤くなっていきます。
背景がグリーンの中でのブラックパール・ルージュは映えますよね。
また、ブラックパール・ルージュはうどん粉病に耐性を持っているので育てやすい品種ですしかし、まだまだ市場には頻繁に出回らないのでネットなどで見つけたら早めに購入することをお勧めします。
シンボルツリー、庭木、鉢植えなど育て方もバリエーションが豊富です。樹高:2m
開花期:7~9月
栽培適地:日本全国(-17℃まで耐えられます)
樹形:球型ブラックパール・レッド
ブラックパール・レッドは、ブラックパールルージュと同じ黒葉シリーズで更に赤味が強く格式高い雰囲気があるサルスベリです。
赤色の花と黒葉の二色の組み合わせは、重厚感のある雰囲気作りができます。
咲き始めの花の色が白〜ピンク色なので驚かれる方もいると思いますが、徐々に赤くなっていきます。また、1つ前でご紹介したブラックパールルージュの樹形が球型になるのに対してブラックパールレッドは直立性になります。
同じシリーズでも数年後の樹形に違いがあるので、数年後の形や植えるエリアを考えたうえで品種を選びましょう。
ブラックパールレッドもうどん粉病に耐性を持ち育てやすい品種です。剪定次第でシンボルツリー、庭木、鉢植えなどバリエーションが豊かです。
樹高:2m 幅:2m
開花期:7~9月
栽培適地:日本全国(-17℃まで耐えられます)ご紹介したサルスベリの他にも様々な品種があり、花の色も様々です。
サルスベリは初心者さんにとってもベテランガーデナーにとっても管理が楽な花木です。
お好みのサルスベリをお庭に植えてみてください。
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