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2022.11.24
【DIY】外構のお悩み相談室(その3)
【お悩み】
「住宅工事に予算がかかり、外構工事の予算が少なくなってしまいました。
素人でもDIYで出来る内容の工事はありますか?」
お客様に外構工事のご提案をさせていただく際に、どうしてもご予算の
問題で諦める事を検討していただく工事項目が出てくる事はよくあります。
その際に「この工事項目をDIYでしてみてはいかがですか?」とおすすめ
する内容を一部ご紹介します。
①砂利敷き工事
当社が施工をさせていただく地域は床舗装でご予算の半分近くかかってしまう
なんて事もよくあります。
駐車スペースは最低でも2台。予備で1台。その他にアプローチ舗装。
そして、残ったスペースや建物周辺の舗装を砂利敷きにしたいという
ご要望が多いです。
この【砂利敷き】がお客様が想像するよりご予算がかかります。
砂利敷きをご要望されるお客様は、
・土のままだと汚れるし、歩きづらい。
・雑草対策をしたい
・・・・・などの理由があります。
砂利敷き工事は「土の上に砂利を敷けば終わり」という簡単な工事だと思われ
がちですが、手間のかかる工事項目の一つでもあります。
工事の手順としては、
(砂利を敷く厚み分の土をすき取り、平らにします。)
↓
(雑草対策として防草シートを敷きます。)
↓
(最後に砂利を敷きます。)
当社では、砂利敷きだけではあっという間に雑草が砂利の隙間から発生する
ので防草シートを含めたご提案をしています。
DIYでこの項目すべてをするのは、素人の方にはハードルが高いと思います。
土をすき取りは、当社でも重機が侵入出来ないスペースはすべて手で掘ります。
DIYとなると手で土をすき取り、平らにして、出た残土を自分たちで処分して
・・・・・大変な作業かと思います。
範囲が広ければさらに大変です。
当社でおすすめするのは、
【防草シート工事まで当社でおこない、砂利敷きのみお客様にしていただく】
というものです。
「砂利は当社でご用意して、敷地内の空きスペースに山盛りにしておくので
そこからスコップや一輪車などで運んで敷いてください。」
とご提案する事があります。
スコップや一輪車がないお客様には道具の貸し出しもしています。
砂利敷き工事の中の【手間代】の一部を削るだけでも価格帯はかなり下がります。
砂利自体もご自分たちでご用意される場合は、ホームセンターなどでも
販売しています。
運ぶ際の軽トラックの貸し出しをしているお店もあります。
②芝生敷き工事
【人工芝の場合】
ここ数年、「天然芝は管理が大変なので、人工芝を敷きたい。」
というご要望が増えています。
人工芝も砂利敷き同様、ただ土の上に敷けばいいというものでもありません。
土の上に直接敷くと沈む可能性が高いからです。
工事の手順としては、
(下地砕石の厚み分の土をすき取り、平らにします。)
↓
(砕石を敷いて転圧して固めます。)
↓
(人工芝を敷きます。)
当社でおすすめするのは、
【下地砕石まで当社でおこない、人工芝敷きのみお客様でしていただく】
というものです。
地盤を水平に造成するまでは、プロにおまかせする事をおすすめします。
【天然芝の場合】
天然芝を敬遠される方がいる一方、やはり天然のものがいいというお客様
もいます。
近年は、成長が遅く・雑草が生えにくい品種も販売されています。
当社でおすすめするのは、
【土の造成は当社でおこない、芝生敷きのみお客様にしていただく】
というものです。
土の状態が悪い(小石がたくさん混ざっている、雑草だらけなど)と
芝生が根付かない事例もよくあります。
天然芝はホームセンターなどでも多く流通しており、DIYで出来る内容
の代表格ではないでしょうか。
また、人工芝と違い植え込み時期は選びますが、価格帯は抑えられます。
当社に外構工事の見積のご依頼に来ていただくお客様の言葉で、
「外構工事は思っていたより予算がかかりますね。」という言葉は
よく耳にします。
住宅は内装や外装・室内の設備など大金がかかる事は想像出来ますが、
外構工事はイメージが湧きにくいようです。
外溝工事も住宅工事と同様に大金がかかります。一度作ったら簡単に
壊せるものではありません。
住宅工事に予算を使ってしまい、外構工事で諦める事が増えないように
早い段階で外構計画も進めていく事をおすすめします。