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2022.11.24
【舗装比較】外構のお悩み相談室(その4)
【お悩み】
「駐車場舗装でアスファルト舗装かコンクリート舗装で
迷っています。価格帯も含めた違いを教えてください。」
結論からいうと、面積が広い場合はアスファルト舗装の方が
価格は抑えられます。
しかし、それぞれの素材にはメリット・デメリットがあります。
以下の事項を比較して検討する事をおすすめします。
①デザイン性
原料はガソリンや軽油などを製造した際に出る残留物で出来ています。
正式名称は「アスファルト合材」といいます。
色は黒褐色もしくは真っ黒なので色合いだけでみると一般家庭では
選ばれる方は少ないです。
原料はセメントに水や砂を混ぜたもので出来ています。
コンクリートは強度があり、固く丈夫ですが、曲がりに弱いので
外構工事ではコンクリートの中間に網状鉄筋(ワイヤーメッシュ)
を入れて使用する事がほとんどです。
色は灰色で天然石やレンガなどの異素材との相性も良いので
一般家庭ではメインの舗装材として選ばれる方が多いです。
②コスト・施工性
【アスファルト舗装】
コストは、広い面積を施工するならコンクリート舗装より価格帯は抑えられます。
施工時間もコンクリート舗装より短く、工事完了後3時間程で車を乗せる
事が可能です。
水勾配の調整もしやすく、1.5%くらいの水勾配でも施工出来ます。
勾配が取れない場所向きの透水性アスファルトもあります。
【コンクリート舗装】
コストは、アスファルト舗装より施工に手間がかかるため価格帯は高くなります。
施工時間もアスファルト舗装より長く、工事完了後は養生期間として
1週間ほどは車の乗り入れは出来ません。
水勾配も最低でも2%は必要です。
勾配が取れない場所向きの透水性コンクリートもありますが、
一般的なものより割高になります。
③耐久性・耐熱性
【アスファルト舗装】
耐久性は低いです。衝撃が多く加わる場所はひび割れやわだちが出来やすく
なります。
耐熱性も低いです。主な原因は原料が油で出来ているので熱に溶けやすい
性質があるためです。
暑い時期は、高温になりやすくなり柔らかくなるためタイヤ跡がつきやすくなります。
【コンクリート舗装】
耐久性は高いです。硬くて丈夫ですが、タイヤ跡がつきやすいです。
表面の仕上げ方で、
・コテを使用して表面をなめらかに仕上げる【コテ仕上げ】
・針金のような刷毛(ハケ)を使用して表面にスジをつけて仕上げる【刷毛引き仕上げ】
があります。
【刷毛引き仕上げ】の方がタイヤ跡が目立ちにくい傾向はあります。
耐熱性は高いです。アスファルト舗装のように暑い時期にも溶けるような事はありません。
しかし、素材の収縮性があるので緩和する目地材を入れないとひび割れが
発生しやすくなります。
当社でアスファルト舗装を施工されるお客様の傾向としては、
「デザイン性より広く舗装して雑草対策も兼ねたい。」という方が多いです。
施工後に短時間で車の乗り入れが可能な事も魅力のひとつのようです。
ただ、デザイン性を考慮して車庫3台分くらいでしたらコンクリート舗装を
選択される方がほとんどです。
アスファルト舗装もコンクリート舗装もメリット・デメリットがあります。
一度施工してしまうと解体する事は容易ではありません。
比較しながら自分たちの要望に近い舗装材を検討してください。