コラム Column

  • 2025.04.18

    外構照明の基本設計|防犯・演出・省エネを両立する配置術

    こんにちは!
    群馬県高崎市・前橋市・伊勢崎市を中心に、外構工事・エクステリア・造園を手掛ける株式会社グリーン産業です。今回は「外構照明の基本設計|防犯・演出・省エネを両立する配置術」を、はじめてでも迷わず進められるよう整理しました。群馬の気候や街並みに合わせた考え方を、高崎・前橋・伊勢崎での実務感も交えてご紹介します。

    全体像:歩きやすさ→防犯→省エネの順で決める

    外構照明の目的は大きく3つです。
    ①夜でも足元を安全にする
    ②不審者を近づきにくくする
    ③電気代をおさえる
    まず通路と段差を見えるようにし、つぎに出入口や死角を照らします。最後にタイマー・人感センサーでムダな点灯を減らすと、暮らしやすさと省エネの両方を満たせます。

    基本配置:足元10lx・段差15〜30lxが目安

    明るさ(照度)の実務目安は、通路で約10ルクス(lx)、階段や段差は15〜30lx。
    門柱は表札・ポストが読める20lx前後が快適です。まぶしさを避けるため、光は下向き・足元中心に。ポール灯やボラード(腰高の灯具)、地面埋め込みのグランドライトを組み合わせ、影が濃くならないよう重ねて配光します。

    防犯設計:出入口→窓→死角の順でセンサー配置

    不審者がいやがるのは「急に明るくなること」と「見られること」。
    門まわり・玄関・勝手口・裏手の窓まわりに人感センサーを設置し、動きに素早く反応させます。取り付け高さは約2.0〜2.5m、検知方向は歩行帯に沿わせます。
    カメラ付きインターホンがある場合は、カメラの高さ(約1.4〜1.5m)と光の向きを合わせ、逆光にならないよう注意します。

    省エネ設計:LED+センサー+タイマーの三点セット

    光源はLEDが基本です。発光効率が高く、100lm/W(ルーメン毎ワット)以上を選ぶと省エネ効果が出やすくなります。
    常時点灯が必要な門柱灯は「明るさでON/OFFする光センサー」+「深夜は消灯するタイマー」を併用。通行の少ない裏手は人感センサーのみで必要時だけ点灯に。
    屋外器具は防水性能IP44以上、風雨が強い場所や駐車場付近はIP65を推奨します。各機種の厳密な性能値は製品差があり、現時点では確認できていません

    演出の基本:見せたい場所にだけ光を集める

    外構全体を均一に明るくするより、「見せ場」をつくると上品にまとまります。
    アプローチは連続した足元の“光の帯”で導線を示し、植栽は下から葉をなでるように当てて立体感を演出。壁は30〜45度の角度で当てると、タイルや左官の質感が生きます。
    まぶしさ(グレア)対策として、光源が直接目に入らない器具やルーバー付き器具を選びましょう。
    色温度は電球色2700〜3000Kが住宅外構では落ち着きやすい目安です。

    配線と安全:水・雪・風への備え

    屋外コンセントは防雨カバー付き、配線はスリーブ(保護管)で保護します。
    積雪・除雪で破損しやすい低い灯具は、車の出入りやタイヤの雪はねから離れた位置に。
    台風対策として、ポール灯は十分な根入れとアンカー固定を行います。
    電気工事は有資格者が施工してください。配線経路・分電盤の容量・既存回路の空きは現地で必ず確認します。

    群馬ローカルの視点(高崎・前橋・伊勢崎)

    冬は凍結で足元が滑りやすくなるため、階段・スロープは照度をやや高めに設計。
    季節風の強い立地では、背の高いポール灯よりボラードや壁付け灯のほうが安定します。夏は虫が集まりにくい波長のLEDが快適です。自治体の景観ガイドラインや補助制度の運用は地域差があり、詳細は確認できていません。必要に応じ、各窓口で最新情報をご確認ください。

    よくある失敗と回避策

    ・明るすぎて近所迷惑:必要な場所だけ、低い位置で、光を下向きに。
    ・段差が影で見えない:横からの補助灯を追加し、影を弱める。
    ・センサー誤作動:高さ2.0〜2.5m、歩行方向へ向け、植栽の揺れや車道を検知
     しにくい位置へ。
    ・まぶしい:ルーバー・フード付き器具へ変更、器具の向きを調整。
    ・メンテ負担:虫清掃がしやすい構造、球交換不要の一体型LEDを選ぶ。

    見積チェック:同条件で公平に比較する

    器具の品番、光束(lm)、消費電力(W)、色温度(K)、配線距離、制御方式(常時/センサー/タイマー)、電気工事範囲(盤改修の有無)、埋設管の復旧、足元仕上げ(コンクリ・インターロッキング等)まで、同じ条件で並べて比較してください。
    図面には照明記号と回路名、スイッチ位置を明記すると、追加費用や誤解を防げます。

    まとめ:暮らしに合う“必要十分な光”が正解

    外構照明は「必要な場所を、必要な時間だけ、ちょうどよく」照らすのがベスト。まず安全(足元・段差)、次に防犯(出入口・死角)、最後に省エネ(LED+制御)の順で設計するとブレません。群馬の外構工事では、風・雪・温度差を前提に器具と配置を選ぶことが満足度を高めます。高崎・前橋・伊勢崎でも敷地条件は一件ごとに異なるため、現地での配光・照度確認が重要です。制度運用や補助の細部は自治体で異なる可能性があり、現時点では確認できていません。

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